テキストサイズ

素直になろうよ

第8章 課長の独白

さっきの加瀬宮の言葉が頭の中を行ったり来たりしている。


アレはどういう意味だろうか。


[さっさとくっついて結婚でも何でもしちゃってくださいよ]



好きな人に振られた原因が、まさか俺だったとか。

いやいや。ないない。

でも、ありえない話でも・・ないか?




堂々巡りの不毛な思考回路に陥った俺は、気がつくと自宅のソファに体を投げだしていた。

どうやって場を辞して来たのか、どこを通って帰って来たのか、全く身に覚えがなかった。



「はぁ・・」

盛大なため息がこぼれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ