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素直になろうよ

第9章 神にも祈ろう

「あ、内海課長」



って、まん丸な目をして、口をぱかっと開けたままの加瀬宮が。


そこに、いた。




ひゅっと空気を飲み込んで、声を出そうとしたが、そのまま激しくむせた。

息もできないくらい、ゲホンゲホンやっていると、加瀬宮が背中をさすってくれた。



「なっ・・で、お・・・こ・・に!」

言葉ですらない呼吸音に、加瀬宮は小さく笑った。

その笑顔、腰にきた。




ずるいなぁ、そんな顔。

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