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「課長、落ち着いて下さい」



落ち着けるわけがない。

なんで？どうして？

会社とは全く関係ない場所。
私服姿で現れた加瀬宮は、手足が長く、身長もかなり高いため、モデルのようだった。

心臓は今にも爆発しそうだ。



「前からここに初詣来てみたいと思ってたんですけど。まさか課長が居るとは思ってませんでしたよ。すごい偶然」


そんなに有名な寺だったのか。ここは。

小さな頃から初詣といえばここだったから、一般的に有名かなんて知らなかった。
確かに、人がすごい。


「そ、うか。あんまりびっくりして・・」



加瀬宮のことばかりを考えていたから、余計に・・本人が登場して動揺した。