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何度も回復の精をつぎ込まれながら、ようやく西の守護体まで辿り着いた。

どこにも痛みはなく、活力に溢れている様子の王子だったが、ここに来るまでに気の遠くなるような絶頂を何度味わったことか。


後ろに挿入されたまま、抱きかかえられ。
歩く度に伝わってくる激しい抽送に泣き叫んだ。
苦痛からではなく、行きすぎた快感に。




だって、ずっと耳元で
「あなたが気持ちいいと、それが俺の快感になるんですよ」
って、何度も何度も囁かれていた。


だから、ずっとこの身体は気持ちよさだけを与えられていた。






「着きましたよ。本当にあなたからとてもいい香りがしてますね。守護体から、もう蔦が伸びて来てますよ。今のあなたの生気なら、すぐに完全体に成長させられますね」


「はぁっ・・まだ・・だせなっ、ぅっああっ・・」


放出のない絶頂を未だ味わいながら、王子が戸惑った視線を投げて来た。


「蔦がアルフォンスの効果を消す粘液を出してくれますから。今度はたくさん出せますよ」


指を弾いて蔦を呼び寄せる。無数の蔦の先端からは粘りのある透明な粘液が滴っていた。

王子の身体に纏い付く蔦がヌルヌルとそれを塗り込めていく。
余すところなく、全身の全てに刷り込み、やがて何本かの蔦がまとまって口の中にさえ侵入して来た。


「んっっ、ぅっっん！」

喉の奥に粘液を吐き出され、呼吸のどさくさで飲み込んでしまった。




「身体がツヤツヤですね。眩しいくらいですよ。さぁ、そろそろですね。前向きましょう」

ずっと挿入したままの自分を抜き取り、王子の身体をひっくり返した。
王子は不安げに後ろに首を回して、赤く熟れた唇を動かし言葉を綴った。


「やだ・・抜かない、で」



頭の後ろをガツンとやられた気分だった。



「お願い・・抱いて、て？」



続けざまにやられた。