
妄想しながら素直になろうよ
第9章 映画で妄想
「じゃあ、このまま行きましょう。抱いててあげますよ」
ベッドに横たわっていた王子を抱き起こし、子供を抱く様に尻を支える。
挿入したままの不自由な格好だったが、歩くことに問題はなかった。
王子は不安定な身体を支えるため、俺の身体に腕も足も巻きつく様にしがみついた。
耳元で相変わらず王子の甘い吐息がこぼれているのに、ゾクゾクした。
「あぁぁぁぁっ!むりっぃ・・やっ!歩かな・・でっ、ヤダぁ・・あああーっ!」
抱えながら歩くと、一歩毎に激しい抽送になり王子は必死にしがみつきながら絶頂をみていた。
「こうしてる間にも、生気が練られて香りが強くなってます。向こうにつく頃には、アルフォンスの効果も切れているでしょう」
「やだぁぁぁっ!歩いちゃっ・・だめぇぇぇっ!はっ!あああーっ!」
「歩かなければ、たどり着けないじゃないですか。周りの木々達もあなたの香りに誘われて、ざわめいてますよ」
「うっふぅぅ、んぁぁっ!だってぇ・・またぁっ!来ちゃ・・ぅぅ!」
王子の腰をグッと抱きとめて、額にキスをした。
「ずぅっと気持ちいいでしょう?」
「あああーっ!っいぃ・・でもぉっ、ずっと・・すぎ、るって、ばぁっ!」
「あなたが気持ちいいのがいいんですよ。辛くなったら俺の精力あげますから」
そういいつつ、王子の中にドロリと精を与える。
次の瞬間から王子の何もかもが回復していく。
悦びの中にどっぷりつけられた王子は、逃れられない麻薬の様な恐怖を感じていた。
