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妄想しながら素直になろうよ

第5章 会議で妄想

「またボーッとして、なにニヤついてんだ、加瀬宮」

書類でスパンと背中を叩かれ、我に返った。


「あ、すいません。会議始まりますね。行きましょうか」

内海の後ろから大量の資料とファイルを抱えて、ヒョコヒョコ着いていく。



ああ、リアルはこんなにも非情だ。

「後、会議中の皆の飲み物がロビーに届いてるから、とってきてくれよー」


えっちらおっちら歩いている俺の荷物を半分取り上げると、それはもう殺人的なスマイルを送って寄越した。



ああ、もうなんでも言ってください。
俺はあんたの下僕です・・






妄想とリアルのギャップに時折落ち込む俺だった。

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