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妄想しながら素直になろうよ

第7章 ラッシュで妄想

そんな顔で強請られたら、きっと誰もが下僕になる。



締め付けを緩め、きつく搾り取るように内海自身を握り込んだ。


「はっっっ!!・・ぁぅっっっ!!」


俺の腕の中の人は、熱い塊になって大きく跳ねた。
爆ぜるように放出し、それらは全てハンカチに収まった。




内海が痙攣の収まらない身体を自分で抱きかかえるようにしている間に、彼の身支度を整えてやる。
何度もため息のような荒い吐息がもれた。


「大丈夫ですか?」

「だ・・いじょう、ぶ・・なわけ・・ねぇだろ・・」

「スッキリしました?」

「この・・痴漢野郎・・」

涙目で俺を睨みあげる内海は、未だ息も荒く頬も真っ赤で。
このまま会社エスケープしてしまいたいと思わせるほどエロさを纏いつかせていた。


「たまにはこんなのも、いいですね」

「よく、ねぇ・・あほ!変態!どS!」

「素直じゃないなぁ・・課長が素直なのはしてる時だけですね」

「う、るさい!今日思いっきりお前をこき使ってやるからな」


「そんなの、いつもじゃないですか」


ああ、幸せだ!







ニヤニヤしながら、ふと気がつくと降りる駅にすでに到着していた。
ドアが閉じる寸前に、滑り込みでプラットホームに降り立った。



危なく妄想のせいで降り過ごすとこだった。
洒落にならない。


さて、今日も課長にこき使われてきますか〜。

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