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妄想しながら素直になろうよ

第8章 ファンタジーで妄想

息も絶え絶えだった内海の目が思いっきり見開かれ、浅い呼吸が大きな深呼吸に変わる。

「加瀬・・みや・・なに?なん、か・・へんだ・・」


「俺の生気を、あんたにあげたんです。身体が楽になったでしょう?」


何度も何度もいかされ、自分ではもう動くことさえできなかったはずなのに、どこにも疲弊感はなかった。


力なく項垂れていた内海の中心部も、再び勢いよく天を仰いでいる。


「あんたが限界を感じたら、俺が癒します。だから、いつまでもあんたは生気を子供達に分け与えることが出来るんですよ」


内海は複雑な表情を作り、それでも「うん」とうなづいた。


ゆっくりと内海の中から自身を引き抜いた。

「俺は焼け尽くされたこいつらを再生することは出来ますが、そこまでなんです。辛うじて形を保ってますが、完全に生き返らせるには、あんたの生気が必要なんです」



「うん。俺に、できる事なら・・なんでも、する」

内海は、俺に手を伸ばした。
そっとその手を取り、口付けた。


「王子、あんたを愛してます」

「俺はお前のモノだ。加瀬宮」





そうして内海王子は再び蔦に塗れて、喘ぎ始めた。





手に入れた。
このどこまでも愛おしい真っさらな身体を。
正解だったな。





内海の国に、オーブの話を書状で送ったのは。














ふと時計をみると、すでに夜中の2時だった。
パソコンの前で悪い顔をしてニヤニヤしていた俺は、慌てて電源を切った。

土曜日の映画、あらぬ妄想をしてしまいそうだ。
隣に内海がいるなら尚更だ。



楽しみだ・・

ニヤニヤしながら、布団に包まった。

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