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ある日の月曜日、学校が終わった達也は
『やっほー！はっかせ！』
と、意気揚々と研究所にやって来たが、嶺岸博士はいなかった。
『なーんだ、今日は博士いないんだー。ちぇっ、つまんねーの。』
仕方なく、達也は博士が戻って来るまで応接室で待つ事にした。
達也は、しばらく起きたままソファの上で仰向けに寝ていたらコンコンとドアをノックする音が聞こえて来た。
『誰だろう？博士が帰って来たのかなぁ？』
そう思い、ドアを開けると達也の目の前には髪の毛が肩までの長さで髪と瞳が水色の美青年が立っていた。
『誰だよ、あんた？』
『人に名を尋ねる時は己自ら名乗るのが礼儀であろう。そなた、名を何と申す？』
『俺は〔龍ヶ崎達也〕。小学６年生の１２歳だ。』
『私は、〔尾方咲衣紋〕。旅の僧侶だ。』
『咲衣紋？変な名前だな。』
『無論、本名ではない。実は、嶺岸博士に用があって故郷〔阿弥陀村〕から参ったのだが、もし博士がおられるのなら呼んできてはくれぬか？』