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『おー！久しぶりじゃなー！咲衣紋！お主と会うのは、“あの時”以来じゃから１０年ぶりになるかのー！』
『その事なのですが………。』
と言って咲衣紋は、神妙な面持ちで本題を切り出した。
『どうしたんじゃ、咲衣紋！藪から棒に！』
『実は、私がこちらへ赴いたのは博士にお伝えしなければならぬ大事な話があったからです。決して喜ばしい事ではありませんが。』
『何じゃ！前置きはいいからさっさと用件を言わんか！』
『あっ、はい。実は………………。』
『何！？〔アマテラス〕が蘇ったじゃと！？』
嶺岸博士は周囲に聞こえるぐらいの大きな声で、そう言った。
『はい。そして今、この街に迫ろうとしています。』『何をたわけた事を！あやつはお主が１０年前に封印したはずであろう！なのに何故、今頃になって甦ったのじゃ！』
『確かにヤツはあの時、私が封印しました。しかし、ヤツは復活してしまったのです。私の力が及ばなかったばかりに………。』