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カイザー・ロボット

第13章 救世主!〔ウォーター・カイザー〕

ピーピーピー………。
すると〔ファイヤー・カイザー〕のコックピットから通信機の音が聞こえてきた。
『達也、通信機が鳴ってるわよ。出た方が良いんじゃない?』
達也は慌てて走り、コックピットに飛び乗ると通信機に応答した。
『やぁー、指令ご苦労じゃった!よくやったぞー。』
通信機からは、いつものハイションな嶺岸博士の音声がコックピットに轟いていた。
『あっ、そうそう!さっき親父さんから連絡があってな、従業員は全員無事で会社の方は消防隊の懸命な消火活動の甲斐あって全焼せずに済んだそうだ。』
『本当!?って事は父さんも無事だったんだね!?』
『さよう!現にこうして元気に電話をよこしてきたのが何よりの証拠じゃ。』
『………良かった………良かったよー。』
コックピットから降りると依然、達也を心配そうに見つめるサキの姿があった。
しかし、達也から笑みがこぼれると
『良かったわね、達也。』
と言ってサキは泣きながら笑みを浮かべた。

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