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カイザー・ロボット

第13章 救世主!〔ウォーター・カイザー〕

そう言って目を開くとタツヤは、怒りで大粒の涙を流していた。
『俺の怒りの鉄槌を骨の髄まで思い知れ!《ファイヤー・ドラゴン》!』
『うわぁぁぁーーー!!!』
タツヤの怒りで威力を増幅させた《ファイヤー・ドラゴン》で火事ロボットは激しく燃え上がり、爆発した。
火事ロボットを〔ファイヤー・カイザー〕と〔ウォーター・カイザー〕という2体のロボットが倒すと、街の人達はガッツポーズと歓喜に沸いた。
そして達彦の会社を燃やした火事ロボットのパイロットは〔コメット警察〕に現行犯で逮捕された。
夕刻、コックピットを降りた二人は風にあたりながら外の空気を吸っていた。
『………………。』
『………タツヤ………。』
『あ、あの………大変な事になっちゃったわね。お父さんの会社。』
『………………。』
サキは恐る恐る達也に話しかけるが、達也は無言のままだった。
『………………。』
あまりの険悪なムードにサキも黙り込んでしまった。

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