好きだって?
第3章 冷戦
「…わかったよ、また殴られるのはゴメンだしね」
「……なぁ、晋、なに話してるんだよ」
「…狭山は少し黙っててくれるかい?」
「…え?」
「…聖也さんはあのベンチにでも座ってて下さい」
二人は笑顔のままで話し続ける。
て言うか、
「…座ってられるわけねえだろ、馬鹿かお前は」
「なら黙ってて下さい」
「なっ!」
「お前が狭山に指図するな」
「……で、あなたは何が目的なんですか?
俺に何が言いたいの?」
「……解らないかな?
…狭山に謝れ
酔って何も解ってない奴を襲うなんて最低だ」
「…そうだね、それは俺も思ってた事なんだ…
聖也さん、ごめんね、本当にごめんなさい」
「…えっ、ああ…いや、もういいんだ」
思ったよりあっさりと謝られたので、
すぐに許してしまった。
「…謝ったけど、他には何かあるの?」