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私の幸せ

第3章 事実



私はイカリがこみ上げてきた


なんであんたにそんなこといわれなきゃいけないのよ

私のこと何も知らないくせに


本当にムカつく、ウザイ!!



「ちょっと、吉川さん」


「なぁに?w」


「なんであなたなんかにそんなこといわれなきゃいけないのよ?


私の親は忙しくてこれないだけ。父が稼いで母は暇だなんてあんたの親とは違うのよ


言っていいことと悪いことの区別もつかない人には

わからないと思うけど」


「なっ…!


ふんっ!調子にのって最近ウザイと思ってたのよね。
ちょうどいいわ


あなた、あしたからハブね」


「っ―――」



吉川さんの笑い声が教室に響いていた


そんなことがあり、私はこんな状態にあっている


唯一、学校だけが自分の居場所だったのに


もう、どこにも私の居場所はない


私は…追いこまれていた


誰にも助けを求める事ができず、一人で…


いつも一人で寂しかった


その寂しい気持ちを心の奥にしまい、我慢して
我慢しすぎて


ついには笑顔も消えていた

今でも思い出す
誰も手をさしのべてくれないあの悲しさ


学校の先生でさえも私にはかまってくれない


カウンセラーの先生も気づかない


塾の先生は放棄



誰にも気づかれないように私が気をつけていたからかもしれない


でも…

誰かには気づいてほしかったな…

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