禁断の恋は寮の中でー
第5章 龍舞と克樹
「そ、龍舞だよ、ハル……」
『龍舞』と呼ばれるのが嬉しくて……。
役なんてどこかへ飛んで行った。
「りゅ、んっ……ちくび……つままないでよぉ」
恥ずかしそうに『ちくび』という単語を言いながら
シャツの中で動く俺の手を、両手でおさえる。
「なんで?気持ちいいでしょ?……こんなにしてるんだし」
『きゅ」
「っ!ん、んん……」
左手を頭の下からどけて、俺の手を掴んでくるハルの手を
一気にハルの頭上で押さえつける。
「ん、いたっ……」
「ハルが、ここ、触らせてくれないからじゃん」