ノンケのごとく♂
第1章 体育館の中心でゲイ♂をさけぶ
校長『新入生の皆さん、薔薇色学園へのご入学おめでとうございます』
黒、黒……視界を埋め尽くす、学ランの黒。この一面が松崎しげる色の世界に佇んでるは、十人十色さまざまなダンジたち。
草食系ダンジに、美系ダンジ……スポーツ系ダンジに、ショタ系ダンジ……不良ダンジに、マッチョメンダンジ。
陽彦「グヘヘ」
夢にまでみた景色を現実のものとした漢(おとこ、と読んでくれたまえ)は下衆な笑いを止められそうにない。
校長『ええー、新入生の皆さんには、三つの気を持ってもらいたいのです』
可愛いピーチが、いち、にー、ダン、ジー……周囲を(周囲のお尻を)舐め回すような目で視男する。
先ずは、どの桃から揉もうか……むしろ一人一人、お尻ほじり虫♪して回ろうか……いっそこの体育館を、お尻とお尻のお尻ゲイで埋め尽くしたい!
陽彦「グッヘッヘ」
淫夢にまでみたピーチへのスピーチを実現させた漢(おとこが好きなおとこの事ね)は、ゲイな欲求を抑えきれそうになかった。
校長『それは元気と、やる気と、根気…――』
陽彦「――否っ! もつべくは “ ゲイ気、掘る気、男♂根♂気 ″ ! あと、勃♂起だ!」
高らかに叫ぶと、体育館中のダンジの視線がこちらに集まる!
あのスポーツ系のダンジいいー、ムキムキな身体がワイルドー! 『なんだあいつやべえぞ』みたいな目がたまらないいっ!
あっちの草食系ダンジもいいなあ、しなやかでセクシー! 『あのひと怖いよ恐ろしいよ』みたいな表情が可愛いすぎるううっ!
陽彦『ダンジ、最高ぉぉぉぉーーーーう!!!!』
教師「そこの君、ちょっと、来なさい」
漢(いい加減覚えたかい?)は体育館の後ろのほうで、ちょっとしたご指導を頂いた。