テキストサイズ

永遠(トワ)に愛す

第3章 …運命(サダメ)…

 
 
 
「響夜様
 麗華様が客室でお待ち です」
 
「わかった」
 
 
 
廊下を歩きながら話す、響夜とシン…
 
 
 
「麗華様にもりん様の事 を黙っておくおつもり ですか?」
 
「当たり前だ
 あいつなら‥どんな手 を使ってでも
 りんを殺そうとするだ ろ」
 
 
 
客室のドアを開けると‥スーパーモデル級の美女が、足組をしてフカフカのソファーに座っていた。
年は響夜とさほど変わらなく見え、166cmはある長身スレンダー美人だ。
赤っぽいピンク色の切れ長の目に、まるでファッションモデルのような派手な化粧…
服は、体のラインがわかるお姉系の黒のミニワンピに‥スケスケのカーディガンを羽織り、黒いハイヒールを履いている。肩まである黒髪はゆるく巻いていて、両耳に大きめのリングピアスに‥首にはネックレスをつけ着飾っていた。
 
 
 
「来るなら連絡くらいし ろ」
 
「いいじゃない
 私達そういう関係なん だし」
 
 
 
映えるような笑みを浮かべながら立ち上がり、親しげに響夜に近づいた―――
 
 
 
「俺は出掛ける予定だ
 用がないなら帰れ」
 
「半年ぶりなのに随分冷 たいのね」
 
 
 
ゆっくり顔を近づけ‥唇が触れそうになったが、響夜は素っ気ない態度で顔を背けた。
 
 
 
「やめろ
 そんな気分じゃない」 
「…そう…
 じゃあ‥忙しいみたい だから帰るわ
 今度はちゃんと連絡す るわね」
 
 
 
ニコッと微笑んだ麗華は、あっさり客室を出て行った。
 
 
 
 
 
「もうお帰りですか?」 
 
 
玄関の扉の前で、お見送りため待機していたシン…
 
 
 
「ええ
 お忙しいようですから 他に女でもできたのか しらねっ」
 
「もしいたとしても…
 響夜様との結婚は決ま っているのですから心 配いらないのでは?」 
 
 
意味深なシンの言葉に、麗華はピクッと片方の眉を動かした。
 
 
 
 
 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ