
永遠(トワ)に愛す
第3章 …運命(サダメ)…
強い日差しが照り続く中…
人が行き交う街中を歩く、りんと響夜の姿があった。
「あの人ちょーカッコイ イ…」
「彼女いるんだぁ~
残念…」
「見てるだけでドキドキ しちゃうっ」
すれ違う女達は、みんな響夜の美貌に魅了され目が離せなくなっていた。
やっぱり‥響夜ってモ テるんだなぁ~…
…わたし…
響夜と釣り合ってない ような…
「――で‥どこ行くんだ ?」
「えっ?あっ…映画見た いな♪」
響夜と街デートするの ずっと夢見てたんだよ ねぇ~!
まさか叶うと思ってな かったから
すごく嬉しい♪
カップルばかりの映画館内…
真ん中の席に座っているりんと響夜がいて、ふと‥響夜はりんの手を取った‥‥
あっ…
「俺達も‥キスするか? 」
「えっ!?」
低く色っぽい声が耳元で囁かれ‥一気に胸が高鳴った。
暗い中よく見てみると、周りのカップル達がキスをしていて‥りんは頬を赤くさせた。
みんな大胆過ぎる
見てるこっちがドキド キしちゃうっ…
「りん…」
「えっ…いやっ‥わたし はっ」
少し強引に唇が重ねられ‥恥ずかしさとドキドキで胸がいっぱいになった‥‥
「…んっ‥‥あっ‥‥」
「クス…
声出すと‥周りに聞こ えるぞ」
っ!?
恥ずかしそうに耳まで真っ赤になっているりんに、追い討ちをかけるように耳元でまた囁いた‥‥
「りん…
俺も‥お前と行きたい 所がある‥‥」
えっ…
