
永遠(トワ)に愛す
第1章 …初恋の人…
低くて色っぽい声と共に…
突然目の前に、もの凄い美形が現れ‥りんは、目を見開いたまま固まった。
見た感じ20歳くらいだろうか…
180cm以上はある長身で、モデルのようなスタイル。
まるで血のような赤い切れ長の目をしていて、息を呑むほどの美貌に…妖艶さを漂わせている。
黒髪は、耳が少し隠れる程度。
ジーンズ・Yシャツ・靴は、全て黒で統一しているよう。
「…響‥夜…?」
「俺のこと‥覚えてたみ たいだな」
「忘れるわけないよっ
だってわたしっ…」
まってっ…
なんで…あの頃の姿と 全く変わってないの… ?
ただ‥若く見えるだけ ?
「りん…
約束通り‥お前を迎え に来た…
覚えてるか?」
その言葉に、胸がキュンとなり‥鼓動が激しくなった―――
「あの時からずっと…
忘れたことなんてっ‥ ‥‥」
「お前は‥変わらないな 純粋で‥可愛くて‥‥ 一つだけ変わったのは ‥体くらいだな
もう‥他の男に捧げて しまったか?」
そっそれって‥つまり ‥‥
「わっわたしっ…
今まで彼氏できたこと ないから…その‥‥」
カーッと顔が真っ赤になり、恥ずかしそうにモジモジしていると…
「なら…
俺が‥お前の全てをも らう‥‥
…俺と来い…りん‥‥ 」
そう言って、手を差し出す響夜…
ずっと想い続けてた人 に告白されるなんて‥ ‥‥
すごく…嬉しい‥‥
胸が高鳴る中…
りんは、そっと手を取った…その瞬間…
意識は、そこで途切れた――――……
