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永遠(トワ)に愛す

第3章 …運命(サダメ)…

 
 
 
「話しってなんだ」
 
 
 
書斎では、眉間にしわを寄せた響夜と麗華の姿があった。
 
 
 
「話しっていうか
 私達の関係を再確認し たいの」
 
 
 
そう言いながら、麗華は響夜のネクタイに手を伸ばした―――
 
 
 
「やめろ
 関係もなにも‥俺達は 子孫を残すために結婚 するだけだ
 この血を絶やさないよ うに‥‥
 だが‥心は俺の自由だ 俺が何をしようがお前 には関係ない」
 
「それって…他に女がい るってこと?」
 
「いや‥ただ…
 お前を愛してないだけ だ」
 
 
 
表情一つ変えない響夜とは逆に、麗華は悲しげな眼差しに変わった‥‥
 
 
 
「私はっ…
 親が決めた相手だけど あなたのことっ‥愛し てっ――‥‥」
 
「そうか…だが俺は
 お前のことはそういう 目で見たことは一度も ない」
 
 
 っ!?
 
「‥‥そう‥‥
 失礼するわ‥‥」
 
 
 
俯きながらそう言うと、麗華は静かに書斎を出て行った。
 
 
 
 
 それなら‥‥
 あなたが愛してる人を 殺すまでだわ
 …どんな手を使ってで も必ず―――‥‥
 
 
 
 
 

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