
永遠(トワ)に愛す
第4章 …想い…
「カワイイけど…
ちょっと短いかな」
「そうですか?
乱しやすそうでいいと 思ったのですが…」
「えっ…!?」
不意打ちでそういうこ と言わないでっ
――というか‥紳士的 な見た目とギャップが あって違和感が…
「そういえば
最近この辺りで
新しくできたジェラー トの店があるんですが この後‥行きますか? 」
「えっ!?絶対行きたい ですっ♪」
目をキラキラさせるりんを見て、シンの口元が微かに緩んだような気がした‥‥
「うわっ‥すごい人… 」
ビルの地下にあるジェラート店には、カップルや学生達が20人は並んでいた。
「取り合えず並びますか 」
「う‥うん」
「あの人超かっこいーっ 」
「モデルみたぁ~いっ 」
「でも彼女いるよ~
ザンネン‥‥」
並んでいた女子高生達が、みんなシンに熱い視線を向けた。
彼女って‥もしかして わたしのこと…?
っていうか…
シンさんや響夜と出掛 けるとかなり目立つ…
「響夜様と出掛けたかっ たですか?」
「えっ…?」
「いえ…なんとなく思っ ただけです」
…シンさん…?
どこか寂しそうなシンの横顔を、りんは密かに見つめた‥‥
「確かに‥響夜がいない と寂しいけど…
でも…シンさんがわた しのために
一緒に出掛けてくれて 嬉しいです」
「…そうですか
少しは役に立てて良か ったです」
可愛らしい微笑みに、シンは自然と口元を緩ませた。
