
永遠(トワ)に愛す
第4章 …想い…
「美味しいですか?」
テーブルの椅子に座り、ジェラートをスプーンで食べているりんと‥その姿を見つめるシン…
「すごくおいしいですっ ♪」
「それは良かった」
目を逸らすことなく、シンはジ―ーッと見つめ続けた。
「…あの…
そんなに見ないで下さ い…」
すごーく恥ずかしいっ
「何故ですか?」
「えっいや…
そんなに見られると気 になるというか…」
「私の事は気になさらず りん様の食べている姿 が可愛らしいので
見ていたいんです」
「えっ‥あっ…」
その言葉に‥りんの胸は高鳴り、頬を赤くさせた。
っていうか…
シンさんはなんでそん なこと言うのかなっ?
ただ‥からかわれてる だけ…?
「どうかしましたか?
宜しければ私が食べさ せましょうか?」
「じっ自分で食べますっ 」
そんな恥ずかしいこと サラッと言わないでっ
無駄にドキドキしちゃ う…
「恥ずかしがっている顔 も可愛いですね」
も~う‥ノックアウト 寸前かも…
ただでさえ暑いのに
余計に暑くなってきち ゃった
「でねっ
そこのジェラートすっ ごくおいしかったの♪ 」
桃色の湯船に寄り添って浸かっている、りんと響夜の姿があった。
「あのシンがお前と外出 するなんてな」
「えっ‥だって
響夜がシンさんに頼ん でくれたんでしょ?
ありがとう♪」
「‥‥‥」
一瞬無言になった響夜に、りんは軽く首を傾げた。
