
永遠(トワ)に愛す
第4章 …想い…
響夜…
城の一室で、窓から切なげに景色を見つめる麗華…
あなたが私のことを好 きでなくても
私は‥あなたのことを 愛して―――…
他の女に取られるくら いなら
私はなんでもするわ… …絶対に‥あなたを振 り向かせてみせる
心も体も‥全部私だけ のもの‥‥
んー…頭‥痛い‥‥
早朝…
もうろうとする意識の中‥激しい頭痛と体のだるさがりんを襲った。
だるくて動けない…
…響夜‥出掛けちゃっ たのかな…?
「りん様
朝食の用意ができまし た」
軽いノックの後、ドア越しから聞き覚えのある通る声が聞こえてきた。
シンさん…
「今行きます…」
「りん様?
…失礼します」
異変に気がついたシンは、少し慌てた様子で部屋に入ってくるなりベッドに近づいてきた。
「具合でも悪いんですか っ?」
「ちょっと頭痛くて熱っ ぽい‥かな…」
グッタリするりんの額に 、シンの手が優しく触れた…
「8.7度ってとこです ね
…食欲はありますか? 」
「あまり…
…響夜は出掛けたんで すか?」
「はい
夕方には戻ると言って いました
…少し待ってて下さい 」
そう優しく言うと、シンは足早に部屋を出て行った。
