
永遠(トワ)に愛す
第4章 …想い…
窓から差し込んできた日差しに、りんは目を覚ました‥‥
最初に目に映ったのは‥シンの美しい寝顔のアップで、抱き締められたまま身動きができない状態だった。
わたしもシンさんも
このまま寝ちゃったん だっ…
何時間眠ってたんだろ う…
もう熱もないっぽいけ ど‥‥
「シンさんっ
起きて下さいっ」
体を揺らされ、シンは眠たそうに目を覚ました。腕が緩み‥りんは勢いよく起き上がり、気まずい様子でシンを見れずにいた‥‥
「もう朝ですか…」
「えっ‥朝って…」
「1日中眠っていたんで すよ」
「そう‥だったんだ… …響夜はまだ帰ってき てないんですか?」
「昨日の夕方に戻ってき たみたいです
私はずっとりん様のそ ばにいたので
迎えに行っていません が…」
っ!?
まさか…シンさんと寝 てたとこ見られて―― ‥‥
「わたしっ
響夜のとこに―――」
ベッドから降りようとしたりんに、シンは引き止めるようにその腕を掴んだ―――
「行かないで下さい」
えっ…シンさん…?
「どっ‥どうしたんです かっ?」
「響夜様のところには行 かせたくないです」
今まで見たことのない悲しそうな顔をするシンを見て、胸がキュンと締めつけられた‥‥
「きゅっ急にどうしたん ですかっ?
なんか‥変ですよっ」
「私は正気です
…りん様を‥独り占め にしたい‥‥」
えっ…
「響夜様より…私を選ん で下さい…」
「じょ‥冗談ですよね… ?」
「冗談なんかじゃないで す
今‥証明しましょうか ?」
シンの美しい顔が近づいてきたかと思った瞬間‥強引に唇が重ねられ、そのまま押し倒されてしまった―――
