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永遠(トワ)に愛す

第5章 …命を狙う者・守る者…

 
 
 
「響夜
 会いたかったわ」
 
 
 
夕方の書斎…
黒く短い派手なドレス姿の麗華と‥少し不機嫌そうな響夜の姿があった。 
 
 
「話しってなんだ?」
 
「榎奈目様から許可を頂 いて
 私‥このお屋敷に住む ことにしたの」
 
 
 っ!?
 
「突然だな」
 
「あなたと少しでも一緒 にいたいと思って
 私達‥結婚するんだか らいいでしょ?
 
 それとも…
 先に住んでる人間の女 がいるから駄目なのか しら?」
 
「はっきり言っておく
 この屋敷に住むのはい いが
 りんには指一本触れさ せない
 俺が愛してるのはりん だけだ」
 
「今はね…
 あなたは次期長になる 立場で‥私の婚約者だ ということを自覚して もらわないと
 
 でないと…榎奈目様に 全て話してしまいそう になっちゃう…」
 
「その時は…お前を殺す までだ」
 
 
 
鋭く冷たい目で麗華を睨みつけると、ドアの方へ足を進めた。
 
 
 
「部屋はいくらでもある 住むなら勝手にしろ」 
「そうさせてもらうわ」 
 いろいろとね…
 
 
 
企みのこもった笑みを浮かべ、麗華は響夜の背中を見つめた‥‥
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 響夜‥まだかなぁ…
 なに話してるのかな… 
 
 
りんの部屋では‥そわそわ落ち着きなくベッドに座っているりんと…
窓から外を見つめている、シンの姿があった。
 
 
 
「あの‥シンさん…」
 
「なんですか?」
 
「わたしの警護って…
 少し大げさじゃないで すか?」
 
「そんなことはないです 麗華様は‥あなたを殺 すためなら
 どんな手でも使ってく るでしょう
 
 …怖い‥ですか?」
 
 
 
そう言いながら、シンはりんの隣に座り顔を覗き込んだ‥‥
 
 
 
 
 

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