
永遠(トワ)に愛す
第5章 …命を狙う者・守る者…
「少し…」
昨日のことを思い出す と‥体から血の気が引 いていくのがわかる…
「私と響夜様がついてい ます
りん様には触れさせま せん
…響夜様にも‥触れさ せたくないです‥‥」
シンの美しい顔が、ゆっくりと近づいていく‥‥
「えっ…シンさんっ…
!?」
「嫌なら‥拒んで下さい …」
えっえっ…
「だっ‥だめですっ…! 」
シンの胸板を押して抵抗するが‥りんの力ではビクともせず、その手を掴まれてしまった…
「そんな弱い力では突き 飛ばせないですよ?」
「じゃあ‥俺が突き飛ば してやる」
「きょっ響夜っ」
いつの間にかドアの方に響夜の姿があり、りんはあたふたした。
一方のシンは‥何事もなかったかのように立ち上がると、響夜に近づいて行った―――
「麗華様は帰られたんで すか?」
「その逆だ
父の許可を得て今日か らこの屋敷に住むよう だ」
えっ…それって‥‥
「それは危険です
私も響夜様も‥24時 間りん様についている わけには…」
「わかってる
だが‥父の許可を得て いる以上強く断るわけ にはいかない
りんのことはなんとか してみせる」
「響夜…わたし…」
「心配するな
お前は絶対に守る
俺を信じろ…」
「私も‥全力で守ります 」
「シンさん…」
こうして…
響夜‥シンさん‥麗華 さん‥わたしの
不安いっぱいな生活が 始まった‥‥
