
永遠(トワ)に愛す
第5章 …命を狙う者・守る者…
心配してくれるのは嬉 しいけど…
これはちょっと…
前に買ったワンピース姿のりんは、響夜とシンを引き連れ街の中を歩いていた。
「あの2人カッコイイ 」
「モデルの人かなぁ!? 」
「真ん中の子‥どっちか の彼女かな?」
2人が揃うと倍注目さ れる
響夜は一緒に行くのは わかるけど
なんでシンさんまで… しかもスーツだし…
女の子達の視線を浴びながら、りんは目的の場所を目指した。
「どこに行くんだ?」
「シンさんに教えてもら ったジェラートの店だ よ!
すっごくおいしかった からまた食べたくなっ て♪」
「気に入ってもらえて嬉 しいです」
「そうか…」
微かに微笑むシンとは逆に‥響夜は面白くなさそうな様子で、変な空気が漂う…
余計なこと言ったかな …
外に出たのは‥ちょっ と息抜きというか…
いつ命を狙われるかわ からないって
緊張しっぱなしで疲れ るし…怖い‥‥
ビルの中にあるジェラートの店に着いた3人は、りんを真ん中にして丸いテーブルの席に座っていた。
そこでも周りの人の注目を集め、りんは落ち着かない様子でジェラートを食べようとしたが…
いきなり、響夜にスプーンを奪われてしまった。
「俺がやる」
「えっ!?いっいいよっ
人が見てるしっ」
「そんなもの気にするな 」
そう言って響夜は、ジェラートの乗ったスプーンを口に近づけた―――
「いやーーっうらやまし いっ!!」
「あたしも食べさせても らいたぁ~い」
も~うっ‥すっごく恥 ずかしいっっ!!
でもっ食べたいし…
「いらないのか?」
「たっ‥食べますっ! 」
顔を真っ赤にさせて、思い切ってスプーンに口をつけた‥‥
