
永遠(トワ)に愛す
第5章 …命を狙う者・守る者…
「シン…
ちょっといいかしら? 」
黒く派手で露出の多いドレスに身を包んだ麗華が、シンの部屋を訪ねる姿があった。
「はい
なんでしょうか?」
「今日は3人でデートし てきたんでしょ?
あなたも‥りんってい う人間のこと気になっ ているのね」
「それがなにか?」
「私と手を組まない?
私は響夜を…あなたは あの人間を…
いいお話だと思いませ ん?」
「そうですねぇ…
組むとかは別にして
話しだけでも聞かせて 下さい」
夕食時の食堂…
白いワンピースのパジャマ姿のりんは、顔を真っ赤にさせながらスープパスタを口にしていた――
体がすごく重い…
あのまま寝たかったけ ど‥食欲には勝てなか った
「どうした?
いつもより食べるの遅 いが…」
キッチンから姿を現した響夜は、手にしていた綺麗に飾り付けられたプリンをテーブルに置き‥りんの隣に座った。
「きっ気のせいだよっ 」
絶対わかってて言って るっ
も~う恥ずかしいっっ
「お食事中‥失礼するわ 」
っ!?
綺麗な声と共に‥麗華が入って来る姿があり、その後をシンが歩いていた。
「響夜様
麗華様が是非りん様と 食事したいと…」
「それなら向かいの席に 座れ」
「ええ」
冷たい態度の響夜を気にしていないのか、麗華は2人から離れた向かいの席に座った。
前に‥チラッとしか見 たことなかったけど
すごく綺麗な人…
大人っぽくてスーパー モデルみたい
それに比べてわたしは ‥‥
「あなたがりんさんね
思ったよりも可愛らし くて驚いたわ
私は響夜の婚約者の麗 華よ
よろしく」
「あ‥はい…」
わかってても…
改めて言われると‥胸 が痛い…
「どうぞ」
キッチンから来たシンは、血入りワインが入ったグラスを麗華の前に置いた。
