テキストサイズ

永遠(トワ)に愛す

第5章 …命を狙う者・守る者…

 
 
 
「ありがとう
 響夜‥あなたも飲むで しょう?」
 
「いや‥今日はもういい 」
 
「そう
 ねぇ響夜‥少しお話が あるんだけどいいかし ら?」
 
「わかった
 後で書斎に来い」
 
 
 話しってなんだろう… 2人きりなんて‥ちょ っと嫌かも…
 言える立場じゃないけ ど‥‥
 
 
「響夜が私の部屋に来て 下さる?
 部屋のシャワーの調子 が悪いから
 お話しのついでに見て 欲しいの」
 
「わかった…」
 
 
 麗華さんの部屋に…
 
 
 
響夜と麗華がベッドの上で重なり合っている光景が頭の中でチラつき、胸が苦しくなる程締め付けられた…
 
 
 
「俺を信じろ」
 
 
 響夜…
 
 
 
りんの気持ちを察したように、響夜は真剣な眼差しで見つめた‥‥
 
 
 
 
 
りんが夕食を終えると‥響夜と麗華が部屋へ入って行く姿があった。
 
 
 
「先にシャワーを見てや る」
 
「シャワーの調子は悪く ないわ
 響夜に‥どうしても部 屋に来て欲しくて…」 
「どういうことだ」
 
「あなたがあの人間を本 気で愛しているのはわ かったわ
 
 …でも…
 私はあなたのこと愛し てるのっ
 愛がなくてもいいっ
 昔みたく‥もう一度抱 いて…
 そうしたら‥もうあの 人間の命は狙わないし 私は自分の城に帰るわ ‥‥」
 
 
 
潤んだ瞳で見つめる麗華に、響夜は短い沈黙の後口を開いた―――
 
 
 
「‥‥わかった
 ドレスを脱げ…」
 
 
 
 
 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ