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永遠(トワ)に愛す

第5章 …命を狙う者・守る者…

 
部屋に着くと‥シンはりんをベッドに座らせ、自分もその隣に座った。
 
 
 
「麗華様は婚約者です
 これからも‥あのよう な行為は避けられない でしょう
 りん様も‥それは覚悟 して身を引かなかった のでは?」
 
「…そう‥だけど…
 でも…」
 
 その現場を目の当たり にすると‥‥
 
 
 
今にも泣き出しそうなりんに、シンは力強く抱きしめた―――
 
 
 
「シっ‥シンさんっ!? 」
 
「私なら‥りん様を悲し ませたりしません
 りん様ひとりのものに なれます
 …だから‥‥」
 
 
 シンさんの鼓動‥すご く速い…
 好きって気持ちがすご い伝わってくる‥‥
 
 でも…
 
 
 
りんは、シンの胸を押して体を離した…
 
 
 
「ごめんなさい…
 どんなことがあっても …わたしは‥響夜を選 んじゃう‥‥」
 
「また‥あのような事が あってもですか?」
 
「はい
 響夜を信じてるから
 わたしは大丈夫です」 
 わたしが‥もっと強く ならないと‥‥
 
 
 
決意のこもった眼差しに‥シンはフーっと息を吐き優しく微笑んだ‥‥
 
 
 
「やはり‥あなたの気持 ちは変わらないんです ね…
 響夜様よりも‥早くあ なたに出逢っていれば ‥‥」
 
 
 シンさん…
 
 
「りん」
 
 
 
突然入って来た響夜と入れ違うように‥シンはなにも言わず部屋から出て行った。
 
 
 
「響夜…麗華さんは…? 」
 
「話しはついた
 あいつとはなにもない 
 …お前じゃないと駄目 なんだ…」
 
「え…?
 どういう――」
 
 
 
言い切る前に、いきなりベッドに押し倒され‥完璧な体が覆い被さった… 
 
 
「それは…
 今からわかる」
 
 
 えっ…
 
 
 
鋭く真っ直ぐな眼差しに、りんは胸を高鳴らせ‥目が離せなくなってしまった。
 
 
 
ゆっくりと唇が重なり…互いの気持ちを確かめ合うように、深く‥甘い快楽の中へと堕ちていった――――……
 
 
 
 
 

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