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気が狂いそうな快感の後に

第1章 茶色の猫に拐われました

私は星川茜、21歳。普通の女子大生。
彼氏はなかなかできないけど、面倒見のいい先輩や友達に囲まれて、将来的に不安はあるけど結構楽しい毎日を送っていた。
今私は、友達に連れていかれたテーマパークの帰り道。といっても、現在、
絶賛迷子中!!
友達とテーマパークのそばのレストランで別れた私は、終電も出てしまっていたし、近所に住んでる友達と違ってこの辺に詳しくなかったので、タクシーを捕まえて、家の近くの駅まで乗せてもらおうとした。
だが、何がどうしてこうなったのか…
無用心にも眠っていた私が降ろされたところは、見たこともない寂れた裏町で。
そこの町の名前と私の家の最寄りの駅の名前は驚くほど似通っていたのだが。
間違えるか普通!!
こんな所にこんな時間に行かないよ!!
と、怒鳴って引き返してもらおうと思ったのだが、財布の中身はここまでのお金を払うとあと数百円、という塩梅だった。
仕方なくタクシーを降りた私。
こんな所で一人なんて…
幸い人影はないけど、やっぱり恐い。
事情を説明して親に迎えに来てもらおうと、携帯を取り出したが、電池が切れていて再起不能だった…
\(^O^)/
頭のなかで軽快な音楽すら流れ出した私は、そのまま歩いていった。
前置きが長くなってしまったが、それで、この状態と言うわけだ。

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