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気が狂いそうな快感の後に

第4章 マフィアと海に遊びに行こう

この閑静なデパートの三階、女性用の水着売り場に、怪しげな男が三人。

一人はガタイが良すぎる大男。厳つい顔立ちから何から何まで、全身で威圧感を放っているようだ。
もう一人はすらりとした手足の、痩身の男。トップモデルのような風貌に、女性客から興味津々、といった目で見られている。
もう一人は若く、非常に華奢で、少しでもつついたら壊れそうな程だが、鋭い目からはただ者ではない雰囲気を放っていた。

そう、榊もといリーダー、翡翠、そして千歳の三人だった。

三人は手元に三着の女性用の水着を並べ、口々に何かしら騒いでいる。
その姿はかなり異様で目立っていた。
なぜ彼らがこんなところでこんなことをしているのかというと、ことの始まりはこうだった。

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