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気が狂いそうな快感の後に

第4章 マフィアと海に遊びに行こう

リーダーと私は今、アジトの部屋のなかで二人でいる。
リーダーは今日は非番で、デスクワークをやっていたという。

「で、話ってなんだ?」

「はい…」

私は話し出した。

「言いたいのは、私、このままじゃあいけないと思うんです。一週間ずっと何もしてないし、あなたたちのお金で養ってもらっていて、少し申し訳ないし…」

他のメンバーとは打ち解けて、リーダーともだいぶ話せるようにはなったが、やはり彼にはタメ語は使えない。

「勿論、私はあなたたちと同じ仕事をするなんてしたくないし、できません。でも、それ以外で何かきっと役にたてることがあると思うんです。それに、ちょっとでいいので、外にも出たいです…」

「なるほど…」

リーダーは少し考えて言った。

「仕事の件は、もう少しお前がなれてからだ。まあ仕事といっても、俺の仕事の中でお前ができそうなことをやってもらうだけだが…」

「ほんとですか!?ありがとうございます!!」

まさか本当にさせてもらえるなんて思わなかった。

これで、あの真相に近づける…!!

自然に笑みが浮かんできた。

「外に出たい、という件だが…、こんど全員が非番なときに、みんなで海にでも行くか?」

「へ?」

私は数秒間停止した。

「はぁ!?海!?!?」

また、リーダーがとんでもないことを言い出した。

ちょっと待て、海だと…?

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