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あれ？
俺ら？

その言葉に私は少々の違和感をおぼえた。
私を拐ったのは、茶色い髪に、茶色い目の、猫みたいな男の子。

「あ、セイ。その子、チーのこと気にしてんじゃあない？」

オレンジ髪にセイ、と呼ばれた黒髪はああ、というような表情をして向き直った。

「千歳のことか？」
「あ…はい、多分私のこと気絶させたっぽい男の子のことなんですけど」

私のセリフに目の前の青年二人は顔を見合わせ、数秒後、爆笑した。

「おっ、……『男の子』って…!!お前…そりゃあないぜ…」
「アハハハハ…チーかわいそー…あー、チョーウケる」

「な、何が可笑しいんですか…」

「「だって千歳、22歳だから」」

「…………はぁあ!?年上!?」