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性 春 日 和 。-青春時代は盛ります-

第1章 出逢い

「その…佐原先輩って、気になる子とかいるんですか?」


弁当を食べ始めて、会話が無くなったから訊いてみる。


佐原先輩って、何か手が届かない感じがするけど、一応憧れの人だ。


「ぶっ‼」


「恭弥、どうした。…あー、やっぱ訂正。荒ぶるのはわかるけど抑えろ」


(荒ぶる?…まさかっ‼)


俺は焦った。


きっと、恭弥も瞬も佐原先輩が好きなんだなっ‼


「真也君が佐原先輩のこと気になってるってわかって荒ぶるのはわかるけど抑えて、恭弥」


「わ、わかってるよ‼」


やっぱりそうだ。


「真ちゃんモテモテだねー」


佐原先輩がにぱぁと眩しい笑顔をかます。


…て、なんで俺がモテモテ?


「それ、佐原先輩でしょ。恭弥も瞬も…佐原先輩が好きなんでしょ?」


「え?」


恭弥と瞬がハモる。


こいつらこんなに仲良かったっけ。


「俺たちが好きなのは、し…ぶっ‼」


恭弥が瞬を拳骨で殴る。


し…?そんな人居たっけ。


「とりあえず、俺たちが好きなのは佐原先輩じゃねぇからっ」


ふーん。


…で、佐原先輩の好きな人って誰なんだ。

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