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性 春 日 和 。-青春時代は盛ります-

第1章 出逢い

「みんなどういう関係?」


瞬が場を纏める。


そういえば、こいつなんも知らないよな。


「俺と真ちゃんはね…」


佐原先輩が説明を始めた。


「入学式の日に、俺がキーホルダー落としたの。それで、真ちゃんが届けてくれた」


「だから、ちょい前から友達なんだ」


俺が、補足説明をする。


恭弥は黙ってそれを聞いていた。


「なるほどねー。じゃ、佐原先輩と恭弥は?」


瞬がそう言うと、今度は恭弥が口を開いた。


「朝、佐原先輩が取り巻きに囲まれてたんだよ。俺は無視したんだけど、佐原先輩が俺連れて逃げたから」


おい、随分酷い説明だな。


「でも、俺より宇月君の方がファンとかいそうなのにね」


佐原先輩が、苦笑いで話す。


いやいや、貴方の笑顔で周り瞬殺ですよ。


「俺なんて、眼鏡で顔隠さないとモデルってバレて、追い回されますから」


「モデルやってるの?ははっ、だからそんなに綺麗な顔してるんだね」


イケメンの会話だー。


俺ついていけないよ。


「相沢君も格好良いし、真ちゃんは可愛い顔立ちしてるよね」


「はっ⁉」


変な声が出た。


可愛いのは佐原先輩じゃないか。


「俺が格好良いとかないっすよ。確かに真也はか、可愛い、ですけど」


恭弥、顔真っ赤。


なんでそんなに顔赤いの。


「恭弥って本当面白いよね。なんで真也君のこと可愛いって言うだけで赤くなるの?」


「赤くなんかないだろ‼」


瞬が吹き出しながらおかしなことを言った。


まず俺は可愛くないし。

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