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プリンセスを護衛

第17章 あなたが犯人です。

「優馬、」

美憂は声をかけて優馬の顔を見た。
キツイ顔だった。

「行こう。」

優馬が不意に言った。

「どこに?」

「決まってるだろ?犯人のところだよ。」

「え?分かったの?」

「何となくな。後は張り込むってこと。」

「で何処に?」

「演劇部の衣裳部屋」


優馬と美憂は衣装部屋の中に忍び込むとタンスの陰に隠れた。

「ねえ、一体誰なの?」

優馬は前を見たまま言った。

「相良先生だ。」

「誰?」

「演劇部の顧問であのお化け屋敷の教室の管理責任者だ。」

「なるほど。演劇部の顧問なら衣装にも手が出せるし、教室からも出ることが出来るってこと。」

「そう。」

その時ドアノブが回った。

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