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プリンセスを護衛

第21章 長編 冬の関西紀行

美憂が澄まして言う。
その後、美憂と大地はお手洗いに行った。
泉と優馬は入口で待っていたが、10分立っても出てこない。出て来たのは宅急便の男性ぐらいだ。

「遅くない?」

泉が言う。

「ああ。おかしい。」

「ちょっと見てこようか。」

「じゃあ、大地みてくるよ。泉さんは美憂をお願い!」

優馬は走ってトイレに駆け込んだ。

「大地?」

返事がない。

「大地ー?」

おかしい…。
トイレを出ると泉が駆け寄ってきた。

「居た?」

「いや…。」

「おかしいわ。」

「僕たちずっと前に立ってたんだから出たハズはない。」

「ってことはまさか…」

「…。」

優馬が不意に顔を出口方向に向けた途端「あっ!」と叫んだ。

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