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プリンセスを護衛

第21章 長編 冬の関西紀行

バイクを止め、優馬が飛び降り走り出そうとした時、泉が叫んだ。

「ちょっと待って!私たち武器なんて持ってないし。」

「ああ、それなら…」

優馬は上着の内ポケットから短い棒と短刀を取り出した。

「これ、護身用ね。」

泉に短刀を渡しながら言った。

「千葉くんって一体…」

唖然としてる泉を促して通天閣の中に入って行った。
優馬と泉は目立たないように「関係者以外立ち入り禁止」のところに忍び込んだ。
地下に通ずる階段がある。

「お化け屋敷って地下だよな。」

優馬はそう言うと泉とともに駆け下りた。
目の前に扉があった。

「行くよ…。」

優馬が声をかけると泉はためらいつつも頷いた。
そして、2人一斉に飛び込んだ!

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