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プリンセスを護衛

第22章 美憂の受験

美憂は高3だ。受験生である。
ここのところ、優馬が家庭教師のような感じで教えてる。
美憂は

「やる気でない」

と言いつつ勉強している。
でもかなり効率悪いのは見て取れる。

「てな感じで1492年に大航海時代の幕が開いた…ってミュウ、聞いてる?」

「聞いてるよ。」

「ならいいけど。『イヨノクニ』って覚えるといいよ。」

「何で?」

「ゴロだよ。愛媛のことさ。分かりやすいだろ?」

優馬はそう言った。
美憂はブスッとして不機嫌だ。
優馬は窓の外を眺めながら言った。

「お前が受験に合格したら春休みに実家に連れて行ってやるよ。」

「え?」

「僕の実家の愛媛へ。」

優馬は美憂のやる気を出すために作戦を立てて見たのだった。

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