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プリンセスを護衛

第22章 美憂の受験

優馬は毎日に近い割合で美憂に勉強を教えていた。
志望校に受かる確率は五分五分。
美憂が志望している大学は優馬や香川姉弟のほか俊も優も通っている。
優馬としてはなんとか合格してもらいたかった。


ある日、いつものように優馬が勉強を教えていた。

「…ということでこの項羽と劉邦の話が元となり四面楚歌と言う言葉が出来たと。」

今日は国語の文学史と世界史の中国史についてである。


その時、美憂が机の下から水色の紙袋を出し、優馬に差し出した。

「???。何これ?」

「優馬にあげる。」

「なんで?」

「…鈍感。」

「だってホントに分からないんだって。」

優馬は首をかしげながら勉強を教え紙袋を持って帰った。

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