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プリンセスを護衛

第24章 長編 春には愛媛で

なんだかんだしているうちに帰る時間になった。
優馬、美憂、泉、俊の4人は松山に帰るためにバスに乗り込んだ。

「???」

優馬は乗り込んだ瞬間におかしな気配に気づいた。
やけにバスの中が静かなのだ。
いや、客が少ないから静かなのは分かるのだけど何か別の静けさである。

4人は首をかしげつつ前方の席に座った。
黒い服を着た男が美憂に聞いてきた。

「君、結木家のお嬢様の美憂様ですか?」

美憂は一瞬ビクッとしたが良家のお嬢と言う威厳を保って答えた。

「いかにも、私が結木美憂よ。」

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