テキストサイズ

プリンセスを護衛

第24章 長編 春には愛媛で

男は美憂が答えた途端に美憂を引きずり立たすとその首にナイフを突きつけた。
咄嗟に優馬が飛び掛かろうとしたがもう1人いた男に突き飛ばされた。

「っ!」

優馬は床に体をぶつけて痛さに顔をしかめた。
乗客は何が起こったのかと優馬たちの方をうかがった。

「誰も騒ぐんじゃねーぞ。騒いだらこの女ぶっ殺すからな。」

美憂は青くなり、ガタガタと震えている。優馬は頭をフル回転させた。
護身用の警棒は持っているが美憂があの状態じゃ手出しが出来ない。

「美憂をどうするつもりだ!!」

優馬が怒鳴るように聞く。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ