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プリンセスを護衛

第5章 帰りに車の中で

「ところでさ、」

帰りに美憂が話しかけてきた。

「何だ?」

「プリンセスの護衛って言ったよね?あれって一体?」

「それはご想像にお任せします。」

といたずらっ子のようにウィンクした。

「あのさ、ところで聞きたいことがあるんだけど。」

「何か?」

「優馬って大学生でしょ。彼女とかいないの?」

「は?」

「いないのね。」

そう言ってクスクス笑う。

「あのなあ、やっぱりお前は小悪魔だなっ!」

「だって本当じゃないの?」

「いるって言ったらウソだな。片思いならいるけど。」

「報われないようならやめときなさいよ。」

「お前に言われる筋合いは、ねえよっ!」

相変わらず喧嘩腰になる2人である。

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