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「大地、」

優馬が呼んだ。
大地は薄笑いを浮かべていたが優馬の顔を見た途端ふと真顔になった。
優馬の顔が真剣だったからだ。

「なんかあったか？」

「何が？」

「あんな風に笑うなんてさ。」

大地は少し黙っていたが

「別に。」

短く答えた。
優馬はしつこく聞かなかった。

「それならいいけどさ。小さい頃、可愛いものが好きって言うのは男女関係なしだと思うけどな。」

優馬はふと言った。