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プリンセスを護衛

第37章 白い手紙

圭太が引き出しに引っかかっていたものを引っ張り出した瞬間、優馬の足もとに真っ白な便箋が落ちてきた。
優馬はそれを拾おうと屈んで手を伸ばした瞬間、ゾッとした。
白と言う色から連想されるもの。
白い雪、白い雲、白いタオル…。
違った。

その便箋の白から連想されたものは「死」だった。

優馬は圭太に気付かれてはならないと即座にそれを拾い上げ、ジーンズのポケットに突っ込んだ。

「優馬さん、これって血じゃないですよね?」

圭太は写真用紙に付いた赤いシミを指して言う。

「優馬さん?」

圭太の声に優馬はハッとして答えた。

「違うよ。きっと、インクじゃないかな?」

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