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プリンセスを護衛

第37章 白い手紙

結木は静かに聞いていたが首を横に振った。

「そんなはずありません。」

「え?でも確かに結木美衣と…。」

「ええ。名乗ったでしょう。しかし、彼女が美衣のはずがありません。」

「なぜ、そう言い切れるんです?」

結木は俯いて言った。

「美衣は13年前に亡くなっています。」

「なんですって?」

「美衣は私の娘。美憂お嬢様の母親。お嬢様が5歳の時に他界されています。」

「じゃあ幽霊?そんなバカな!」

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