プリンセスを護衛
第37章 白い手紙
翌日、優馬は早起きをした。
今日は土曜日。
優馬と美憂が通っている大学は基本的に土日は休みだ。
しかし、その日は美憂は補講で学校に行っていた。
優馬は結木と向かい合っていた。
「結木さん、13年前なにがあったか教えていただけますか?」
「あの日、美衣とその夫、つまり美憂お嬢様の父親、領は横断歩道を渡ってたところ車にはねられました。美衣は亡くなったのですが領は無傷でした。」
「無傷?」
「彼はその後、美憂を私に預けて失踪しました。」
優馬は伏し目がちに言った。
「妙ですね。無傷な上、失踪だなんて。」
その時、恐ろしい考えが頭に浮かんだ。
今日は土曜日。
優馬と美憂が通っている大学は基本的に土日は休みだ。
しかし、その日は美憂は補講で学校に行っていた。
優馬は結木と向かい合っていた。
「結木さん、13年前なにがあったか教えていただけますか?」
「あの日、美衣とその夫、つまり美憂お嬢様の父親、領は横断歩道を渡ってたところ車にはねられました。美衣は亡くなったのですが領は無傷でした。」
「無傷?」
「彼はその後、美憂を私に預けて失踪しました。」
優馬は伏し目がちに言った。
「妙ですね。無傷な上、失踪だなんて。」
その時、恐ろしい考えが頭に浮かんだ。