テキストサイズ

プリンセスを護衛

第6章 演劇を見に…。

「ところで、美憂は何してんだ?」

「来年、ここ受けようと思ってて。」

「僕の後輩になるのか?」

「んー、まっそういうこと。」

「…。」

「優馬は演劇好きなの?」

「まあね。」

「あっ、分かった!」

いきなり美憂が大声を上げたもんだから危うく優馬は飛び上りそうになった。

「一体なんだよ…。」

「あの人でしょ。優馬が好きな人って。香川泉さんって人。」

「…。」

「図星ね。うふふ。」

「うるさい!黙れ!」

優馬は真っ赤になって怒った。

「そんなに怒鳴らなくても…。」

美憂は、少しいじけていた。
しかし、自分が優馬を怒らせたのは分かっていた。しかし、彼女はそれを認めるのは悔しくてたまらなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ