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プリンセスを護衛

第6章 演劇を見に…。

「これが予定なんだけどな。」

「彼女さん?」

泉が聞く。

「まさか!」

優馬が驚いて答える。
美憂がツンとして

「こんな奴、こっちからお断りよ。」

優馬は即座に「こっちこそ」と答えるつもりだったがやめた。
彼は、優しかった。だから、決して女の子を泣かすようなことは言わない。プライドが高い女の子にはなおさらだ。

「バイト先…、ッ!」

優馬が答えようとした瞬間、美憂に口をふさがれた。

「あ、あたし親戚です!」

「そうなんだ。」

泉は「またね。」と言うと去って行った。

「どういうことだよ美憂。」

「ゴメン。そういうことにしといてよ。極秘のバイトなんだから。」

「仕方がないな。」

「…ありがと。優馬兄ちゃん。」

「その呼び方は、止めてくれよ。」

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